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ペットの命日にやるべきこと
家族の一員だったペットのことは、命日以外の日でも思い出したり、遺影に話しかけてみたり、いつも私たちの近くに存在しています。日本では、ペットを仏教的な方法で供養する方がとても多いようですが、本来、ペットなどの動物の供養方法に決まりはありません。ペットの飼い主さんが思う通り、自分の気持ちに無理することなく過ごしてほしいと思います。
ペットへの想いをありのままを言葉にしてみる
愛するペットを偲んでたくさんの思い出がよみがえってきます。ペットの命日に何か供養を.…と考えた時、今のペットへの気持ちを言葉にしてみるのはどうでしょうか?
「まだまだ、寂しくて泣いてしまいます」、「会いたいです」、「あのときごめんね」、「ようやく笑えるようになりました」…それは、どんな言葉でもいいのです。一緒に生きていたときに話しかけていたのと同じように、お空に還ったペットへ話しかけてみてください。
大事に想っていること、大好きなこと姿形は見えなくてもきっと届くはずです。ふだん忙しく過ごしていても命日に話しかけてあげること、それはペットにとって一番の供養になると思います。
ペットの命日にお供えする花や物の選び方
愛するペットの命日に何をお供えしたら良いか?お花や物を選んであげるのは、ペットが生きていた頃のように、何かをしてあげられる喜びにつなげてみてください。
ペットが生きていた頃は、誕生日やお出かけ、何かのご褒美に特別なオヤツやおもちゃをプレゼントしてあげたことはありませんか?命日にも、同じようにペットが喜びそうなものを選んであげましょう。
ペットが生前に好きだったものをお供えする
ペットが好きだったものをお供えすることが命日の供養に向いています。他にも、ペットに食べさせてあげたかったものや、見せたかったものもお供えしたら喜ぶと思います。
愛するペットの命日は飼い主さんだけの特別な時間です。誰に迷惑をかけるわけでもないので、お供えに不謹慎なものはありません。ペットの命日はお祝いではないけれど、いつも誕生日に喜んで食べていたケーキをお供えすることは、とても良い供養になると思います。
ペットの供養に決まりはありませんので、仏壇をおもちゃでにぎやかにしてあげることや、おやつをたくさん並べてあげることなど、飼い主さんがしてペットにしてあげたいことをしてください。
ペットの命日のお供えに向いている花
飼い主さんが、大好きなお花、大好きな色。お花を見て心が癒されるお花をお供えしてあげてください。飼い主さんの中に寂しさや、悲しさ、後悔があることはペットには伝わっています。ですから、ペットの命日には好きなお花をお供えして是非、心を癒してほしいのです。
人間の供養には向かない、棘のある花や匂いの強い花などであっても、飼い主さんが好きなお花であればそれがベストです。赤やピンクといった、明るい気持ちになれるお花もペットのお供えには向いています。
花言葉で選ぶお供えのお花
- スターチス
「変わらない心」「途絶えぬ記憶」「忘れない」 - 白のカーネーション
「尊敬」「敬愛」 - グラジオラス
「楽しい思いで」 - キンセンカ
「慈愛」「別れが悲しい」 - アイリス
「良い便り」「あなたを大切に思っています」
残された私たちの心を清め癒してくれるお供えのお花ですが、愛するペットへ花言葉に乗せて思いを届けるのも良い供養になります。
ペットの命日の過ごし方
愛するペットの命日に飼い主さんがしていること
- 写真や動画をみて思い出をふり返る
- お経をあげてもらう
- 遺骨を持って大好きだった場所へドライブ
- 仏壇のお掃除
- 遺品や思い出の品に触れる
- ペットがいつも食べていたご飯をお供えする
- 心の中で感謝を伝える
命日には特別な思いでペットとの思い出を大切にしている飼い主さんが多いのですね。それぞれの形があり、思いがあって愛されているペットたちはとても幸せだと思います。
他の飼い主さんはペットの命日をどのように過ごしているのか?何をお供えしているのかご紹介します。
闘病の末愛猫を亡くした飼い主さんの場合
腎不全で愛猫を亡くした飼い主さんは、毎年必ず大好きだったマグロのお刺身をペットの命日にお供えしています。最期は、食事も受け付けず好きなものを食べさせてあげられなかったそうです。
ふだんは他のペットもいるので食べ物のお供えはしないけれど、その子の命日だけは必ずマグロのお刺身と大好物ばかりをそろえて家族みんなで思い出話をするそうです。
手作りのフェルト人形を作った飼い主さんの場合
愛犬を亡くし遺毛を残していた飼い主さんは、初めてペットの命日が近づき、何か供養になることはないかと、フェルト人形を作ることにしました。
愛犬のベストショットの写真を見ながら、少しずつ一針一針作り上げている時間は、たくさんの思い出に包まれて楽しかったそうです。愛犬そっくりに出来上がったフェルト人形に遺毛を入れて、仏壇へ飾り毎日話しかけて供養しているそうです。
突然死で愛犬を亡くした飼い主さんの場合
ペットとの分かれは突然で、死を受け入れることも悲しみが癒えることもないまま1年が過ぎ、愛犬の愛用品を片付けることもできず、古くなったドッグフードさえ処分できずいたそうです。
飼い主さんは愛犬が亡くなった日から時間が止まってしまったのです。そんな様子を心配した友人の薦めで、アニマルコミュニケーションを受けることになりました。
「助けてあげられなくてごめんね」と伝えたいと思い、飼い主さんはペットの命日にアニマルコミュニケーションを受けることにしました。アニマルコミュニケーターを通して愛犬から飼い主さんに対し、伝えられたメッセージは深い悲しみの中から飼い主さんを救うものになりました。
愛犬からのメッセージ(一部)
悲しませてごめんね。いつも思っていてくれているのは分かっています。サヨナラも言わずにごめんない。でも、たくさん愛してくれた思いに包まれて今、とても幸せな場所にいて寂しさはありません。優しい光の中であたたかくて私は一人じゃないよ。心も穏やかです。お母さんが私を必要なとき、いつもそばにいるから忘れないで。謝らないで、私はいつも幸せだから。
その他にも、飼い主さんとの特別な思い出の場所や、家にある愛用のオモチャについても、アニマルコミュニケーターを通して愛犬からのメッセージを受け取ることができたそうです。
まとめ
私も、ペットの命日には思い出の写真や動画などを見たり大好物を用意して遺骨を抱いて話をしています。初めて抱いた日の写真や動画、愛犬の声を聞くと一瞬で当時に戻る気がします。
愛犬に触れた手の感触、愛犬の匂い、息づかいなど鮮明に覚えています。会いたい、もう一度抱きしめたいと何年経っても、願う気持ちは変わりません。
ですが、ペットがいつも傍にいてくれているような気がしています。話しかければ、聞こえて届いていると感じます。それは、私と愛犬の間に確かな絆があるからこそ、私たちだけが感じるものなのだと思います。
ペットと一緒に過ごした時間は、亡くなってからも私にとって宝物です。誕生日を祝うことはできなくなりましたが、「生きていたら〇歳だね」と家族だけでケーキや大好物を用意して、お空の愛犬に届けています。
ペットの命日や誕生日、愛犬を迎えた日など、特別な日はそれぞれです。しなくてはいけないことなど決まりは何もありません。ペットのためにしてあげたいこと、ペットを思う気持ち、ペットの命日には、思うままお空へ向けて愛情を伝えてあげてほしいと思います。
ペットロスで苦しんでいる飼い主さんも多くいらっしゃるかと思います。でも、いつか必ず愛するペットと生きたすばらしい時間が、飼い主さんを助けてくれるときがきてほしいと思います。