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ペットを供養するためにお経は必要か
あくまでも私見となりますが、ペットの供養にお経は必要だと考えます。なぜなら、きちんとペットの魂に成仏してもらわなければならないからです。人間だけではなく、お経は動物の魂を慰めるためにも役立つものだと考えられています。
したがって、供養の過程でお経を省いてしまうと、ペットが自分の死を認められなくなってしまい、あの世に逝くことができずにこの世にとどまってしまう可能性があるのです。
特に犬や猫のペットはきちんと供養しなければ飼い主の元に化けて出てくるという言い伝えもあります。実際に化け犬になることはありませんが、天国へ行けずにずっとこの世を彷徨い続けるかもしれません。
ペットのために経典を読んでもらうのは少し大げさかもしれませんが、きちんとペットの魂を供養して沈めるためにもお経は読んでもらう方が良いと考えます。
ペットを供養するためにどんなお経がいいのか
基本的には、ペットに対しても人間で使われているお経を読むことになります。ペットの供養に使われるお経は以下の2つです。
- 南無阿弥陀(なむあみだぶつ)
- 馬頭観音の真言(ばとうかんのん)
特に馬頭観音の真言は、ペットへの経典として最も適しているお経です。なぜなら馬頭観音様は、全ての動物の魂を救済する力を持っているからです。よって、ペットへの経典としては最も適していると考えられます。
逆に、ペットのお経として不適切なのは般若心経(はんにゃしんきょう)です。般若心経は悟りの境地に至るまでの過程を記したお経なので、ペットなどの動物の魂を沈めるにはミスマッチなのです。したがって、ペットへのお経は般若心経以外の経典を読んでもらう必要があります。
ペット専用のお経で供養したい
残念ながら、ペットを供養するペット専用のお経は存在しません。ですが、ペット霊園によっては飼い主の要望を聞いてくれる可能性もあります。
どうしても、経典を指定したい場合には、職員の方と話合いが必要になりますが、既に使用する経典が決まっている場合が多いです。あまり無理強いをしない方がいいでしょう。
どのお経を読んでペットを供養するかというよりも、飼い主がどのような気持ちでペットとお別れをするかが最も重要な部分です。精一杯の感謝の気持ちを込めてペットを送り出してあげましょう。
まとめ
ペットの供養にはお経が欠かせませんが、使用されるお経は施設により決まっている可能性が高いです。ペットにお経を読んでもらえるならば、後は飼い主の気持ち次第でペットの葬儀は変わります。
もちろん、経典選びも大切ですが、最も重要なのはペットの魂がきちんと成仏することです。ペットに対して明るく感謝とねぎらいの気持ちを、葬儀中に伝えればペットの魂に届き、彼らの気持ちが満たされます。
お経という形式も大切ですが、ペットが安らかに眠ってもらうためには和やかにそして静かに送り出すことが大切です。