ペットを初盆にお迎えするには

亡くなったペットを偲ぶ初盆は、人間と同様に迎えればいいのかどうか悩みますよね。仏教の世界では、ペットと人間は格が違う存在です。家族同然のように台頭しているペットですが、どのように初盆を迎えればいいのでしょうか。

ペットの初盆はいつになるの?

ペットの初盆は人間と同様、8月12日までに四十九日が終わっていれば、その年の13~15日がペットの初盆になります。逆に、8月12日までに四十九日が終わっていない場合は、来年の8月13日~15日がペットの初盆です。

基本的には、四十九日を終えてから初盆を迎える形となります。例えば、ペットが8月12日に亡くなっても、その年のお盆には初盆を迎えられないということになります。

8月に亡くなったからといって、その年の初盆に間に合うという訳ではないので間違わないようにしてください。そして、基本的にペット独特の初盆というものは存在しません。したがって、ペットの初盆の考え方は、人間の世界と同様に行っていく必要があります。

ペットの初盆で必要なもの

ペットの初盆で必要なものは以下の物が挙げられます。

  • ろうそく
  • 線香
  • ペットの好物
  • ペットのお気に入りのおもちゃ

ペットのお墓がある場合には、ろうそくや線香といった人間のお墓参りに必要となる道具は用意しましょう。ペットの墓参りのやり方は、人間のお墓参りのときと同様なので、用意する道具も通常のお盆に準備する物と同じ道具を用意しておきましょう。

また、自宅用にもろうそくと線香を立てる必要があるので、ろうそくと線香の2つは多めに購入する方が得策です。特にペットの場合、お墓は共同墓地を選択する家庭も多いと考えられます。

そのような場合には、墓地での参拝は手早く済ませ、自宅にてペットの魂をゆっくり弔う方が良いでしょう。自宅でなら、水や缶詰の他にもペットが好きだったおもちゃなどを遺影の前にお供えすることもできます。

ペットの魂を弔う場所に関わらず、死後もペットを大切に思う気持ちが重要です。形に捕らわれずに、安らかな初盆を迎える準備を整えましょう。

ペットの初盆の供養の仕方

基本的には、ペットの初盆の供養の仕方は人間と同じです。

まず、お墓の前で手を合わせる前に、ペットのお墓を清掃します。人間のお墓と同様に水を使って、丁寧にお墓をきれいにしましょう。その後、ろうそくと線香立てて住職さんにお経を読んでもらいます。

共同墓地で埋葬してもらった場合は、施設の職員が手入れをしている場合もあるので、清掃が不要な可能性も高いです。そのような場合には、無理にお墓の清掃を行わずにお経を読んでもらいましょう。

自宅では、供えてある水とご飯を頻繁に変えるだけでも、ペットにとっては供養となります。そして、ペットの存在を忘れていないという確認として、ペットの思い出話に花を咲かせましょう。すると、ペットの魂も安らかに初盆を迎えられるでしょう。

まとめ

ペットの初盆は、必ずしなければならないという決まりはありません。そして、慣習や形式に捕らわれた初盆を探す必要もありません。よって、飼い主の思うように初盆を迎えて差し支えがないということになります。

臨機応変に、ペットの初盆を迎える支度を整えていきましょう。ですが、初盆を迎える時期に注意する必要があります。お盆前に亡くなったからといって、すぐに初盆を迎えられる訳ではありません。

まずは四十九日を終えてから、初盆のことを考えましょう。供養の仕方もペットが埋葬されたお墓が共同墓地であった場合には、飼い主本位の供養の仕方は適切でない場合があります。

そのような場合には、自宅で遺影を見ながらペットとの思い出を家族と語り合うだけでも構いません。ペットの眠る墓や飼い主の考えに則って穏やかな初盆を迎えることが最も重要な事柄です。