ペット葬儀の花について

ペットは家族と同等ですのでお棺に別れ花を入れたいという方が多いでしょう。その悩みの1つにペット葬儀をするにあたってどんな別れ花を備えたら良いのかという疑問が湧いてくると思います。どんな花が良いのか、適さない花はどのようなものなのか?備える注意点などペット葬儀に関する花についてご紹介しますので、参考にしていただければと思います。

ペット葬儀で選びたい花


人の葬儀の場合はユリや菊、カーネーションなどが多いですが、ペット葬儀の場合は仏花にこだわる必要はありません。

花言葉にちなんだ花を選ぶ方もいれば、ペットのイメージカラーや思い出の花などを選んで入れることができます。飼い主さんの好きな花でも問題ありません。

ちなみにペット葬儀で多く選ばれている花はこの5つです。

  1. カーネーション
  2. チューリップ
  3. ひまわり
  4. ガーベラ
  5. スイートピー

この中で一番はカーネーションです。花言葉に「無垢で深い愛」とされているため、正に愛するペットに送るのにはピッタリです。それにカーネーションは季節を選ばず入手しやすい花なので、ペット葬儀の花として選ばれる理由の一つとなっているのではないでしょうか。

飼い主さんが望む花は、季節によって入れたい花があっても手に入らないことがあります。迷った際には花屋さんに「ペット葬儀用」と伝えれば、そのように作ってくれます。ペット葬儀屋さんでもアドバイスをいただけますので相談して決めるというのもいいかもしれません。

ペット葬儀で避けたい花

  • 色の濃い花
  • 庭に咲いている花
  • 造花
  • 蕾(つぼみ)の状態の花

色の濃い花

ペット葬儀の花として、紫や赤などの濃い色の花はなるべく避けるようにしましょう。なぜかと言うと、色の濃い花を入れると遺骨に色が移ってしまうことがあるからです。しかし、どうしても色の濃い花を入れたいという方は、本数を減らして入れるなどをし、遺骨がきれいに残るような方法を取ってあげてください。

庭に咲いている花

庭に咲く花がペットとの思い出のある花という方は、花に虫がついているということがあります。もしそのような花をお棺に入れると、虫によって早く遺体が傷んでしまいます。

早くに火葬する分には問題ありませんが、長い期間置いておくと虫がペットの遺体に入り込んでしまいます。ペット葬儀で庭に咲く花を使う際は、きちんと火葬までの時間を確認した上できれいな状態の花を入れてあげましょう。

造花

造花の材質によっては、ペットと一緒に火葬ができなくなってしまうことがあります。紙製の造花であれば、ペットと一緒に火葬ができますので問題ありません。

蕾(つぼみ)の状態の花

人と同様、ペット葬儀に蕾(つぼみ)よりも開花された花が良いとされています。きれいに開花された花を入れてあげるとあの世へ送るといわれています。それに開いた花を入れてあげると華やかに送り出してあげることができます。

ペット葬儀で花をお棺に入れるときの注意

花をお棺に入れるときは大きな花束を避け、ペットのサイズに合った本数にしましょう。小型犬のお棺に大きな花束は入りません。逆に大型犬のお棺にひとつの花束だと寂しい感じになります。

花びらを敷きつめてあげるのも一つの手です。自治体に頼む場合は花束の量が決まっていたりすることもあります。生花だと水分が多く人間の火葬よりも低い温度であるところがあるため、燃えにくくなります。火葬業者に問い合わせてみてください。

最後に

ペットは家族同様だからきちんと供養したい、とはいってもまだまだ一般的でないペット葬儀なため、人と同じような葬儀をしても良いのかと疑問に思うでしょう。

しかしペット葬儀では、やり方も花も決まった形式がなく、飼い主さんの思い思いの葬儀をすることができます。どんな形でも飼い主さんの気持ちを込めたものであれば亡くなったペットに伝わるはずです。花に乗せてペットの旅立ちを気持ちよく見守ってあげましょう。